標準語だと思ってた言葉が方言だった時の話



 

 

常日頃から何の気なしに使っている言葉が、実は方言だったという経験はありますか?

 

関西弁や土佐弁などといった「これは方言だ!」と標準語とは明確に違いがある方言があれば、ほぼ標準語なのにこっそり紛れ込む方言もあります。

そもそも後者に関しては、使っている当人たちにしてみれば標準語だと思い込んでいる例が多いことでしょう。それがまさに私自身の話です。

 

私は転職を機に、それまで住んでいた静岡県から上京をしました。上京するまでは、静岡県から出て生活したことなんてありません。せいぜい旅行くらいのものです。

うなぎパイ(※1)とこっこ(※2)をお土産に激推しし、時折ふと思い出したかのように冷凍みかんの歌(※3)を口ずさむ根っからの静岡県民である私は、「静岡県なんてほぼ標準語でしょ?」と思っていました。

 

※1 うなぎパイ…厳選した材料を混ぜ合わせた生地に、うなぎのエキスを加えて焼き上げ、最後に秘伝のたれを塗ったパイのお菓子

www.shunkado.co.jp

 

※2 こっこ…生地をふんわりしっとり蒸し挙げた、素材と製法にとことんこだわった蒸しケーキ

静岡の人気スイーツ・お土産 こっこ|こっこオンラインショップ

www.cocco-cocco.jp

 

※3 冷凍みかんの歌…冷凍みかんを題材にした新たな「食べ物ソング」としてマスメディアで話題になり、特に静岡県のFMラジオ局、K-MIXのチャートでは19週連続で1位にランキングされるほど人気となった

冷凍みかん (曲) - Wikipedia

 

 

方言を方言だと思っていない理由の個人的見解

静岡の方言には、これだ!という訛りはあまりないと私は思っています。

だから最初にあげたほぼ標準語なのにこっそり紛れ込む方言というのは、単語が多いからではないでしょうか。

 

これは方言だと認識していた単語の例をあげると「とぶ」。おじいちゃん、おばあちゃん世代に多いです。子供の頃、おばあちゃんと一緒に散歩に行った際には「そんなにとぶと転ぶよ」とよく言われました。

走る」という意味があるらしいのですが、県民といえど、若い世代もおそらく使わないので知らない人もいるかと思います。

 

でも静岡の方言として、語尾に「だら」とか「だに」とか「だけん」がつくというのは、もしかしたら聞いたことある方がいらっしゃるかもしれません。

私の経験上、比較的遠州に住む人たちは上記を多用する方が多いです。事実、私の幼馴染は小学生の時に遠州の方へ引っ越していき、高校生くらいになると驚くほど語尾が「だに」一色になっていました。

 

 

標準語だと思っていた言葉が実は方言だったと気付いた実体験

以前働いていた職場で、隣の席だった男性の奥様が静岡県出身でした。

同じ県出身というだけでなかなか簡単に親近感が湧きがちで、けっこう身近にいるものだな、なんて考えていたある日のことです。

 

「『こずんでる』って意味わかる?」

 

え?? こずんでる??

仕事中に突然です。脈絡もなく聞かれたら戸惑うわ!と思いながらも、日頃から使っている言葉だったので知らないはずもなく、「沈殿してるとか、下の方が濁ってるって意味ですよね…?」と答えました。

この時点ではまだ質問の意図はわかっていません。こずんでる液体を持っているわけでもないし……、なんなんだ!?と困惑気味の私にその男性から返ってきたのはたった一言です。

 

「さすが!」

 

……さすが!!!???
なにが!?とますます困惑は深まるばかり。

男性は「奥さんがよく言うんですけど、最初僕わかんなかったんですよね」と笑うので、ここでようやく、頭上に浮かんでいた大量のはてなマークが一気に消えたのです。

 

驚く私「方言ですか」
笑顔の男性「方言ですね」

 

晴天の霹靂とはまさにこのことだと思いました。

地方出身の方でこういった経験ある方、いらっしゃらないでしょうか?

 

あくまでも一例ですが、気を抜いた状態で人と、とくに仲良い人と会話をすると私はわりとすぐに出ます、方言。あとから、そういえばさっき方言出てたよって言われます。

記憶にないです。

 

 

静岡県の方言の一例

こずむ以外にも実際に言われてとくに驚いたのが、下記。

でもきっとまだまだいっぱいあるであろうことは、ネットで検索すると出てくる結果からわかります。普段当然のように使っている私にはわかりませんが。

 

「線引き(せんびき)」 → 「定規」

「かじる」 → 「かゆいところをかく」 

「ばか」 → 「すごく、とても」

「こま結び」 → 「固結び」

「うちっち」 → 「私の家」

「えーかん」 → 「いい加減」

「じょんじょん」 → 「ぞうり」

「しょんない」 → 「仕方ない」

「行ってご」 → 「行ってごらん」

 

余談ですが、そんな深い意味もなく「蚊に刺されたところをかじったら血が出た」と口にしたら、きょとん顔をされた後に大爆笑されました。解せぬ。

 

少しでも興味を持っていただければぜひ調べてみていただきたいと思うし、えっこんな意味なの!?と驚いていただければ本望。

静岡の方言でなくとも、自分の住んでいる県の方言を調べてみたら面白いものがあるかもしれませんね。

 

 

さいごに

静岡県と言えば、方言以上に有名なのはやっぱりさわやかのハンバーグ

わざわざこれを食べる為に遠方から静岡にやってくる方も多いようですね。

 

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不思議と定期的に食べたくなります。